2021年12月4日、土曜日。
地方の慣習、郷土料理、生態、祭事。
魚に関するさまざまな知識をはかる検定がかつて存在していた。
それは、日本さかな検定。通称・ととけん。
……本当に残念なのだが、今年・2021年の10月に行われた第12回の試験をもって、この検定は終了してしまったそう。
この先、何らかの理由で復活してくれない限り、受験することは永遠に叶わないということだ。
過去のものとなってしまったこの検定。
難易度初級である3級でも全100問・70分と、重みのある試験だったようだ。
受験する気まんまんで、市販テキスト・問題集(市販されておらず、実施団体のホームページで注文したもの)を購入し、
……そこで一度満たされて、また、購入の時点では試験日が何か月も先ということもあり、試験のことを忘れ、約1年半後の2021年冬。
ふとサイトを覗いてみたら、試験が終わってしまったことを知ったのだった。
んー。書籍は買ったところでいったん満たされるので、すぐに開封して読むということができない。
まあ、そんなのは大げさな表現で、実際はただの悪い癖のようなものだとは思う。
ただ、”もう受けられない”と分かった時の悲しさ、虚無感は、心にいくらかのダメージを与えていった。
受験することなく終わってしまったこの検定。それでも、最終回である第12回に関しては、試験会場が全て県外だった点がせめてもの救い、だったのかもしれない。
テキスト『魚の便利帳』は、試験対策のための本という感じではないので、面白いが勉強の効率はよくない。そして問題集は、一度も使えなかった。
今後使われることはないであろうこの一式たちがもの悲しい。