好 -kou

繊細人を自称し、香り・匂い・音・服好き。音楽を聞くこと書くことが好き。植物動物も好き。

受験メモその1、菓子検定。

 先日、「菓子検定2級」を受験した。

 この検定試験には「団体受験」と「個人受験」という、2通りの受験方法がある。個人受験の私は、小さなパソコンスクールが会場だった。CBT方式と呼ばれる試験方法で、会場に出向き、パソコンで回答するというものだった。個人受験と言えど、「学校の教室のような所で、受験者が一斉に」を想像していた。しかし実際は、衝立(か柱)で仕切られただけの空間で、画面と向き合っての、本当に個人での試験だった。申し込みの際、受験の「日」と「時間」まで入力を求められたのは、受験会場の広さやパソコンの台数等の都合によるからだと分かった。
 他の利用者と運営者と思われる女性との会話が聞こえるような環境だったが、そんなこと悪く思ってはいない。
 建物の奥寄りの一人用スペース、試験監督者は居らず、荷物持ち込み等に関しての指示もなかった。不正行為が簡単にできてしまうなと思った。
 ただ、対応してくださった女性はスクールの運営者のようだったし、その女性にはスクール運営という本来の業務があるのだから、このような試験体勢について責める気は、私には毛頭ないよ。

 書籍「問題集・解説」について
 主に、洋菓子・和菓子の歴史や材料、その材料に関しての歴史、器具、作り方などが学習できる。
 書籍の内容を全て覚えたとしても、試験で満点を取ることはできないかもしれない。なぜなら、書籍にて解説のない問いがほんの少しではあるが出題されたからだ(ただし、食品や衛生について知識があれば別)。これについては、公式アプリ「料理菓子検定」で解決できる。
 2級の問題には3級の範囲も含まれる。

『菓子検定 公式問題集&解説【3級】』
 2014年1月20日 初版発行  2017年9月30日 3刷発行

『菓子検定 公式問題集&解説【2級】』
 2015年1月20日 初版発行
 
 アプリについて
 書籍の内容を網羅してあり、新設された「食の衛生・栄養」という分野の問題・解説も収録されている。(私は最近この検定を知ったため、新設されたのがいつのことかは分からない。)
 菓子検定2・3級の問題と模擬テスト、料理検定1・2・3級の問題と模擬テストがある。
 解説文だけでは想像しにくい、お菓子や材料の姿。解説画面の背景にその画像が表示されるのは良い点だ。色や形状等の情報を視覚から得られるのも、学習の助けになるだろう。
 全ての機能が無料で利用できる。(それにはダウンロード後、アプリ内でユーザー登録をする必要がある。)
 そのため、これから学習するなら、アプリをダウンロードすれば書籍を購入する必要はないようだ。 
 
 菓子検定について。感想。
 「書籍」のところでも書いたが、2級の問題には3級の出題範囲も含まれる。律儀に下の級から受けることもないなと思い、初めは2級の書籍だけを買った。しかし、
”3級問題集P40を参照。”
といった風に、2級の問題集・解説では、3級の方で解説されることに関しては省略されているため、2冊とも買うことになった。
 正解が分からない設問があったため、帰宅後にアプリのダウンロードもした。重ねて書くが、これから勉強する方は、アプリひとつで事足りるだろう。
 本とアプリ、両方使ってみて、それぞれ良い悪いがあると思った。アプリは学習範囲全てが載っている、お菓子などの写真が見られるという点はとても良い。しかし解説文が画面内に全文表示されない時スクロールする必要がある。本では、出題範囲全てを学習することができないというのは良くない点だろう。改訂が望まれる。解説は1ページに収まっており、全文が一度に目に入る。紙が白ではなく淡い黄色のため、目が疲れにくいという点も良い。
 受験料が安い。
 覚えることが多く、甘く見ていると合格できないと思った。
 お菓子の名前、生地の名前、クリームの名前、クリームに他の材料を加えて作るクリームの名前。このあたりは出題の多くを占める「洋菓子」の分野だが、似たような名称やカタカナばかりで難儀なところだ。
 口に入れれば消えてゆく。そんな甘い魔法のようなお菓子たちを知るための検定。