好 -kou

繊細人を自称し、香り・匂い・音・服好き。音楽を聞くこと書くことが好き。植物動物も好き。

趣味の話。~潜水士という免許~

2018年の半ばから抱いていた、ある願望。
それは、免許試験「潜水士」を受けたいというもの。

資格者の主な業務は「サルベージ(救助や沈没船の引き上げ),潜水土木,水産物の採取」など。
資格の分類は【国家資格・業務独占】。業務独占とは、”特定の業務を行うためにその資格を取得することが必要。資格がない場合はその業務を行うことが禁止されている”というもの。

国家資格の中ではかなり合格率が高いことでも知られる、かもしれない。

きっかけは忘れてしまったけれど、この資格を知って間もない頃。”とにかく受けてみたい”と思うようになった。それから程なくして大きい書店に行き、参考書を買った。
勉強を始めたはいいが、残念ながら長くは続かなかった。それには、大きく3つほどの理由がありそうだ。それを書いてみよう。

  • 受験申請書の入手-申し込みが複雑
     受験申請書は、郵送で依頼するか、「安全衛生関係団体等」の配布場所に取りに行くかして入手できる。ホームページで、申請書の入手方法や申し込み方法を読んだ。配布場所は、片道1時間半ほどの距離にある。申請書を取りに行く手間と、取りに行かない(つまり何もしない)楽さとの選択で、結局選んだのは後者。
     いずれにしても、なんだか手間がかかるなぁと感じ、そんなこんなで受付期間を過ぎ、”すぐに必要なわけではないし……”と諦めてきた。
  • 受験会場・日程が少ない
     受験会場は、日本に7か所ある「安全衛生技術センター」、もしくは「出張特別試験会場」から選択できる。のだけれど、最寄りの「中部安全衛生技術センター」でさえも県外だし、潜水士試験は年3回しか行われない。中には年一回しか行われない試験もあり、それと比べたら私が受けたがっている潜水士は恵まれてはいる。しかし、県外まで行くというのは、長い休暇中の旅行でもない限り楽しいものではないし、それに加えて始発電車・新幹線・バスなんかを使った一日がかりの移動になる。これでは、金銭的・肉体的・精神的につらすぎる。
     では出張特別試験はどうか。これはこれで、一年に一回しか実施されないというのが難点。仕事やら何やらで都合が悪ければ受けられない。その年を逃したら、次に機会が現れるのは”1歳年を取った後”になってしまう。1年も先延ばしになると、勉強を続けられるだろうか。そもそも1年も先の試験を受けたいか?そんな迷いすら生じてしまいそうだ。私は、”1年も先だと勉強し続けられそうにないし、気持ちも変わっていそうだし、受けるのはやめよう”と、ラクな方に逃げてしまった。
  • 私の嫌いな物理学
     世間でいう「理系科目」も、数学や化学は(決して得意ではないけれど)好きだった。しかし、物理はどうしても好きになれなかったというか、受け入れられなかった私。そんな人間が、一番勉強していた頃から約10年の時を経て、潜水士の本で再び物理と向き合わなくてはならなくなった。非常につらい思いがする。 
     計算式の中にあるこの値はどこから来たのか、理解できないことが昔も今も多い気がする。また、単位の種類が多いのも、難しく感じる理由の一つだろう。
     実のところ、潜水士試験で出題される計算はそれほど難しくはなさそうというか、”難しいのもあるけど比較的易しいものの方が多いかも”と、本や解説を見て私自身感じないわけではない。しかし、拒絶するようなところがあり、本腰を入れて勉強に取り組めない。

 

 ……と、ここまで、受けたいと思ったにもかかわらず諦めるに至った理由をくどくどと挙げてきた。しかし、上記3つの(私にとっての)困難を克服すれば、合否はともかく受験ぐらいならできそうだと考えるようになった。

 申請書配布機関の近くに用事でたまたま行くことがあった。今回、意を決してその機関(建物)に足を運び、申請書を入手することに成功した。

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念願の、受験申請書である。手に入っただけでも喜んだものだ。これで、第一の壁”受験申請書の入手”を越えた。いつかは、いや今年こそは、潜水士の試験を受けたい。