好 -kou

繊細人を自称し、香り・匂い・音・服好き。音楽を聞くこと書くことが好き。植物動物も好き。

中古パソコンを買った話。

 パソコンの有償譲渡会というものが催されているそうだ。今回はそれに足を運んだという話。
 これまで使用していたパソコンがなにやら異音を発するようになっていたことに加え、Windows 7のサポート終了が迫っていたこともあり、パソコンの購入を検討していた。そんな折舞い込んできたのがこの郵便物。

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 この有償譲渡会は、官公庁・企業が5年程の賃貸借で使用し、契約が終了した機器を安価で購入できる、というもの。
 当日は、全部で7機種程があったように思う。一番高いものは7万円前後だったか。


譲渡会の良かったところ

  • Windows 10のパソコンが、半額かそれより下の価格で入手できる。
  • ワープロ表計算、プレゼンのソフトがインストールされている。
  • 家電量販店で買う時に生じがちな複雑な追加サービス等の煩わしさがない。
  • 本来の説明書ではないが、それに準じた冊子がもらえる。

 パソコンに詳しくない私には、上記3点はどれもありがたかった。特に3つ目。初めてのパソコン購入時、できるだけ費用を抑えようと、店員に勧められるがままに様々な―多くは使うこともないサービスに加入してしまい、あとから解約するのが非常に、本当に面倒だった。また、繰り返しになるがパソコン全般詳しくない私は、過去(つまり購入時)に加入したサービスの内容なんか覚えていない(実際使ってもいなかった)。それらの用紙を整理し、ひとつずつ電話をかけ、よく分かっていない契約内容を口ごもりながら電話越しに説明し、解約の旨を伝える、という作業には、心理的な苦痛を覚えた。この苦い経験から、パソコン購入をためらっていた。しかし、はじめの方でも述べたように、破裂でもするんじゃないか?というような嫌な音が続き、困り果てていた。そんな時に、パソコン譲渡会のしらせを目にした。天にも昇る心持ち……は大げさかもしれないが、手の舞い足の踏む所を知らずというか、とにかく、嬉しかった。

 

低価格で提供されるためあまり文句は言えないが、それでも感じた不満

  • 多少時間をおいて入場させてはいたが、先に入場した人達がまだいるわけで、基本的に人の入場が途切れない。パソコンを触ったり、性能証明書を確認したりがとてもやりづらかった。
  • 動作確認用パソコン・販売用パソコン・購入用紙記入のための机しかなかった。そのため、購入する場合はノートパソコンという、精密で、ある程度の重量物を抱えたまま人波をかきわけ、歩き回り、支払いもしなければならない。決して安全とはいえない。落としてしまったらと考えると、とても恐ろしい。
  • 販売用のパソコンは簡単ではあるが梱包されており、見た目を確認しづらい。そのため、傷やキーボードの破損等をその場で確認することができない。(確認もやろうと思えばできるかもしれないが、上記のように人は多いし机はないしで、床を使うしかない。しかし、床に物を置き、梱包を解きパソコンを取り出してひとつずつ外観を見るなどという行為は恥ずかしくてとてもじゃないができない。)ちなみに私が選んだ一台は、Tabキーがぐらぐらと外れそうな状態。中古とはいえ……といったところか。
  • バッテリーに65%の上限が設定されているようで、長時間の使用ができない。(電源ケーブルは付属する)
  • パソコン本来の説明書がない。

 

 官公庁・企業使用パソコンのため一台ごとに取扱説明書は付いていないとのこと。パソコンの性能を見たところで、私なんかでは良いのか悪いのか判断できないのだけれど、それでもやはり、本来の説明書があるに越したことはない、よねぇ。
 販売されるすべてのパソコンが最低限の設定はされているので、電源さえあればとりあえず使える。そこまで高機能を求めないのであれば問題はないと思う。ある程度費用を抑えることもできるし。
 そして、多くの人には当てはまらないかもしれないけれど、なんといっても、店舗で買う時のような、サービス加入を勧められるという煩わしさがないことは大きな魅力だった。
 パソコンが苦手な私が言うのはどうかと思うが、この譲渡会、意外とパソコンに詳しくない人に向いているかもしれない。買って、使って、そう思う。