好 -kou

繊細人を自称し、香り・匂い・音・服好き。音楽を聞くこと書くことが好き。植物動物も好き。

あぁ、あの本屋さん…。

お題「もう一度行きたい場所」

私が思う、もう一度行きたい場所。それは「戸田書店静岡本店」。

建物に足を踏み入れた時に感じる、書店のあの匂い。
買いたい本が無くても本屋に行きたい。


静岡県内最大級の規模を誇るであろう本店は、JR東海道線の静岡駅北口側の、時間にして徒歩10分足らず、距離にして500メートル以内の場所にある。

建物は、

2F
芸術、人文、教育・心理、ビジネス・資格、法律・経済、語学、洋書、コンピュータ、理工、医学・看護

1F
フェア・新刊、文芸、文庫、新書・ノベルス、話題の本

BF
雑誌、実用、児童、コミック・ファンタジー文庫、地図・ガイド、学習参考書、文具

という3フロア構成だ。

3階建ての書店など見たこともなかった私は、初めてこのお店に来た時は驚いた。自分が今何階に居るのか分からなくなったほど。以降は定期的に訪れるようになった。

私が特に気に入っているのは、2F。各分野の専門書の取り扱いが多い。専門書がひとつの階を占めているというのは森厳な光景だ。また催しもあり、見ていて飽きない。印象深いのは「世界のトランプ・タロット展」か。
資格や検定の本を買う時もここのお世話になっている。お金と時間があれば、一番長く留まりたいし買い込みたいと思う本がある、魅惑の階。

 

 

さて、そんなにわかブックファンの私が、心をいためた知らせがある。

それは、「戸田書店静岡本店」が、今年の5月に閉店するというもの。

www.at-s.com

 

書籍を扱う小売店が増加し、またインターネットショッピングや電子書籍が普及するにつれ、店舗の売り上げが減少し、経営を続けるのが難しくなっていたというのが主な理由。
近所では、閉店していく書店やその他店舗も見てきた。ただ、そういったものの多くは、お店の規模が小さく品揃えも良いとはいえない、または店舗・駐車場・道路の位置の関係から出入りに少々不便を要する、さらに先に書いたようなことが絡み合い、その地域での客を集められなくなった等の理由を想像し、まぁお店がなくなってしまうのは仕方ないかなという思いでいた。
しかし、今回の書店は都市部にある。あれだけ大きな規模で品ぞろえ豊富、立地も悪くはないであろう店舗が閉店する道を選んだというのは……。どうすることもできないが、非常に残念だ。
あの本屋さんが閉店する日が来るなんて。
これから失われてしまうものへの悲しみがこみあげる。